スルガ銀行を融資を使って不動産投資はアリ?

かぼちゃの馬車の破たんによって、被害者が集団訴訟をする動きが出ているようです。

融資をしていたスルガ銀行の責任を追及するようですね。
「金融機関の過剰融資責任追及」と言っているらしいですが。

私に言わせれば、何を寝言を言っているのか?です。
借金
かぼちゃの馬車の被害者を焚きつけて商売にするのは、昔流行った原野商法に近い感じがしますね。
手口はもっと悪質ですが。

ただ、両者とも「安易に儲けようとした心」に付け込まれたことは言うまでもありません。

そもそも、不動産投資は不労所得を得る目的で行うものです。

悪く言えば、楽して儲けよう。という発想。
現金で投資するならまだしも、お金がないからフルローンを組んでいる人が数多くいます。

不動産投資家を夢見る人が金融機関に頭を下げてお金を借り、土地建物を建てて不動産業者に貸したのです。
その家賃の支払いが止まったからと言って、金融機関に貸し手責任!?

何をバカな事を言っているのか、神経を疑います。

そもそも、スルガ銀行からお金を借りて不動産投資をすることが、どれだけバカバカしいことか?
不動産を少し勉強すれば簡単に分かる話。

「スルガから借りて不動産投資するようになったら終わり」

これね定説なんです。

スルガと言えども、フルローンはありません。
資産状況の改ざん、購入金額の改ざんをしていたことは想像に難しくありません。

スルガは融資をする際に面談もします。
当然、面談用のリハーサルもしていたことでしょう。
本当は、7,000万の不動産だが、スルガの面談の際には10,000万で購入したとか、本当は貯金がゼロだけど、貯金1,000万あるように口裏を合わせたとか。
可能性が非常に高いです。

もちろんスルガに内緒でです。

借りた本人が嘘を言って銀行から融資を引き出すことに加担した。ということです。

嘘をついて融資を引き出し、貸し手責任を追及する。
あり得ません。

ここまで書いて今更ですが、今回の被害者を非難するつもりはありません。

警鐘を鳴らしているだけです。

重要なのはこの先。
前述した通り、原野商法の時にも二次被害にあった方が数多くいらっしゃいました。
過去形ではなく、今でもです。

被害者の会を取りまとめている団体がいくつかあるようですが、気を付けないと二次被害に合ってしまうことがあるということです。

勝てる見込みのない裁判を延々とやって、費用だけが出ていく。
判決をもらうころには、業者は既に倒産して判決分は紙くずに。
そんな可能性が高いのです。

被害者救済団体は、貸し手責任という甘い言葉を出して、自分は被害者で悪いのは、スルガ銀行という構図を作りたいのでしょうが、今まで書いてきたように、借りたのは自分の責任です。

貸し手責任を問う前に、下手をすると有印私文書偽造はおろか、詐欺での追及をされかねないということ。

真摯に状態を受け止め、現実的な対応をすることが良いでしょう。
もちろん、中にはまともな被害者救済団体もあるかもしれませんが、、、砂漠の中でコンタクトレンズを見つけるようなものでしょう。

また、スマートデイズを訴えて判決をもらったとしても、法人が倒産してしまえばお金をとることができません。

宅建業者は営業保証金若しくは弁済業務保証金を積んでいるので、被害者は保証されますが、これは売買契約に絡むものだけ。
つまり、家賃不払いを理由に保証金を請求することはできません。
仮に売買がらみだとしても、被害規模が多すぎて既に保証限度を超えているものと思われます。

絶対安全。危険はない。と思えば思う程、その投資は危ういのです。