仮想通貨のおかげで仮想通貨がなくなる!?

仮想通貨が乱高下を繰り返していますね。
あまり投機には興味がないのですが、タダでもらった仮想通貨なら投機も面白いかもしれません。

今回の本題は、そこではなくタイトル通り、仮想通貨のおかげで仮想通貨が無くなるです。
本題に入る前に仮想通貨のメリットを考えていきましょう。
ブロックチェーン

●中央機関に依存していない
●送金は国際送金より早くて手数料は格安
●24時間365日取引が可能
●インフレになる恐れが低い
概ねこんな程度ですよね。

一方デメリットは
●価格が安定しない
●セキュリティー上の不安
●流動性の低さ
などが挙げられますね。

日本国内の銀行は、巨大なサーバーを稼働させています。
災害のリスクもあるため、日本各地にバックアップのためのサーバーもあります。

巨額の投資をして、預金者の安全を守っているのです。
その証拠に、今までに銀行のサーバーがハッキングされて預金がいくら盗まれた。というニュースは聞いたことがないハズです。

仮想通貨取引業者のレベルとは桁四つも五つも違う次元のセキュリティーで稼働しています。
こういった、コストが送金の手数料に反映させれいるのです。

国内送金は数百円ですが、海外送金ですとその金額は跳ね上がりますが、海外の銀行と資金のやり取りをする手間を考えれば理解もできます。

仮想通貨の根幹となる仕組みはブロックチェーンであることは、今更説明するまでもありません。

ということは。

銀行のデーターをブロックチェーンの技術を使って運営したらどうなるのか?
莫大なコストを削減することができることは間違いありません。

話は少し変わります。
日本国内ではどこにもATMがあります。
コンビニにありますからね。

従って日本に居れば、お金の出し入れにそうそう困らないのです。

しかし、世界的に見たらどうでしょうか?
アフリカの奥地に行ったら?
インドの奥地に行ったら?

何もありません(笑)

電波とスマホがあればアクセスできる、仮想通貨は非常に役に立ちます。

がしかし、
仮想通貨は、通貨として致命的な欠点があります。

それは何か?

通貨としての安定性です。

換金価値が安定しないものは、流通しません。

明日30%下落するかもしれないモノで商品代金を受け取りたい人はいませんよね。

そこで、価格変動リスクを担保するために、保険に入る。
仮想通貨を受け取った日から●%下落したら保険金を受け取ることができる的な保険です。

当然そのコストは消費者が負担するすることになります。

仮想通貨が通貨として安定した価値を持つと、流通性は非常に上昇するでしょう。
しかし、FXの例と同じように価格が安定すると投機的な商品としての魅力は喪失します。

投機的な商品としてんの魅力が喪失すれば、投資家いや投機家が市場から退場しますので、仮想通貨の価値は下落するでしょう。

価値が下落するとマイニングをする人が減る。
マイニングしなければ流通に支障が発生するので、手数料が高くなる。

簡単に予想されることです。

一方、各国の銀行はどうするのか?
仮想通貨を禁止する政府、既に中国がやっていますね。

禁止しないまでも、政府が発行する紙幣も電子マネーになるでしょう。
決済手段もブロックチェーンの技術が取り入れられるでしょう。

そうなると送金の手数料レベルが10分の1程度になっても何らおかしくありません。

各国の通貨は変動があるものの、経済活動としての基盤を担保できる程度には安定しています。
従って、手数料が安く簡単に外貨に替えることができるのなら、日本円をユーロに、ドルに、元にと分散所有することが簡単にできるのです。

仮想通貨を使わなくても、ハイパーインフレや時刻通貨のデフォルト対策としては十分です。

仮想通貨はそのイノベーションした技術のおかげで世に出ましたが、その革新的技術のおかげで自らの身を亡ぼすのです。