なぜ中小零細企業は優秀な人材がいないのか?

人材採用私もいくつかの会社を経営しています。
人材不足に悩んだ時もありました。

「なぜウチのスタッフはこんなにもできないのか?」と。

今回は、なぜ中小零細企業に優秀な人材がいないのか?思考を巡らせたいと思います。

本題に入る前に、定義をおさらいしたいと思います。

【中小企業の定義】
製造業その他:資本金の額又は出資の総額が3億円以下の会社又は常時使用する従業員の数が300人以下の会社及び個人
卸売業:資本金の額又は出資の総額が1億円以下の会社又は常時使用する従業員の数が100人以下の会社及び個人
資本金の額又は出資の総額が5千万円以下の会社又は
小売業:常時使用する従業員の数が50人以下の会社及び個人
サービス業:資本金の額又は出資の総額が5千万円以下の会社又は常時使用する従業員の数が100人以下の会社及び個人

とあります。
これだけ見ると、ウチの会社も中小企業かな?と思う方も多いと思います。

しかし、この定義とは別に、小規模企業者の定義というものがあるのを見つけました。

【小規模企業者の定義】
製造業その他:従業員20人以下
商業・サービス業:従業員 5人以下

小規模企業者とは零細企業と読み替えて良いと思います。

あぁ、ウチの会社は零細企業です。

さて本題です。

何故、中小零細企業に優秀な人材が集まらないのか?

私自身、会社を10年近く経営して初めて気づきました。
優秀な人材が集まる道理がない。という事に。
もっと早く気が付けば数千万円の無駄な給料を失わずにすみました。
今後悔しても仕方がありませんが。

何でも視点を変えて見ると、違う世界が見てきます。
もし、私が小さなころから勉強に励み、一流大学を出たとしたら。。。
ウチの会社のような吹けば飛ぶような会社には絶対入りません(笑)

そうですね。
しょっちゅう海外に行って仕事をするビジネスマンになりたいかな。
(回想中w)

一流企業に入ることができる一流な人はそこへ。
一流企業に入ることができなかった人は二流企業へ。
二流企業に入ることができなかった人は三流企業へ。

という流れでどんどん、寒天のように押し出された結果、、、
零細企業に人がやってくるのです。

そして、二つ目の理由
中小零細企業は、作業する人を雇っているにも係わらず、クリエイティブな思考を求めてしまうのです。
そもそも、現場で働く人間が欲しいから人を雇うのです。
しかし、同時に現場で働くだけの能力しかない人間にクリエイティブな要素。

つまり、もっと売り上げを上げるためにはどうすればよいか?
もっとコストを下げるにはどうすればよいか?
というようなことを求めるのです。

しかも、そのために必要な教育をしないのにも係わらず。

できる訳がありません。

そもそも、優秀ではない人材しか来ないのですから、せめて社員教育に力を入れて最低限の所まで持ってくる必要があるのです。

卵か鶏かではありませんが、「あそこの会社に入った人は必ずステップアップしていくよね。」という評判が立てば、優秀な人材が集まりやすくなるのです。

私が起業前にいた会社は、いわゆるブラック会社でしたが80%程度の人間が独陸起業しています。
厳しく育てていただきまして、私は感謝しています。

私は今、起業して13年目ですがようやく人の育て方が分かってきたと思います。

ウチの会社のスタッフは使えなくて・・・と言っている経営者は、自分で「教育できない経営者」と言っているようなものです。

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