投資家と名乗るために何が必要なのか?

投資家という職業は、どのレベル感で言えば良いのか?
チョット気になりました。

現在の投資先は、株、リート、投信、金属積立、現物不動産、FX。
そうそう、二つの会社のオーナーであり、また別の二つの会社の出資者でもあります。

今年は、起業する会社に投資する活動もスタートしました。

もちろん、儲かっているものも儲かっていないものもあります。

お金の規模はともかく、ふと「あれ?そろそろ投資家を名乗っても良いのでは?」と感じたのです。

実際の不労粗利は、年間150万程度です。
不労所得と不労収入の違いも分からない人がいるので、あえて不労粗利と書きました。

投資家、特に不動産投資家にあうと、「この人、数位分かってんのかなぁ」という人がたくさんいます。
「ワンルーム6世帯のオーナーで年間の不労所得が576万です!」なんて人いっぱいいるんです。

えーそれっはスゴイ。家賃は一部屋いくらなんですか?と聞くと、相手はそんな計算もできないのか?とばかり
「もちろん8万平均です」っていう。

いやいやあなた、それは不労所得じゃなくて不労収入、つまり不労売上げげでしょ。とツッコミたくなります。
実際にこの方は、毎月の返済が6万円あるので、粗利は年間24万程度でした。

確定申告書の収入と所得がありますが、収入は総売り上げです。
所得は経費を引いたものですが、原価償却が引かれたあとの数字ですから、これも実態とは違います。
NOIという指標もありますが、これは借り入れしていない前提ですから、これも実態とは違います。
家賃収入-管理費融資返済等の支払い=粗利という考えが経営的に一番すっきりします。

起業する前は、中間管理職という視点で物を見ていました。
今までは経営者という視点での物を見ています。

今後は、投資家という視点で物を見てみようと思います。
おそらく、すべての事が見えてくるはずです。

経営者と投資家の視点。
似ているようですが、全く違うと思います。

リスクがあるのは経営者です。
投資家は、投下した資本を失うリスクだけですか、経営者は違います。
人生を失うかもしれない覚悟で経営をしています。

経営に投下した時間は投資家の比ではありません。全てが無駄になる事はもちろん、借り入れをすれば個人保証をし、ビジネスでは訴訟リスクを抱えます。
業績により役員報酬は増えますが、所詮フローの所得です。

会社の経営という意味では、現場を知っている経営者。
投資家は外から見ていて口を出す存在に過ぎません。
そういった意味では、経営者の視点だけで十分かもしれません。

しかし、それでもなお投資家視点が必要です。
私自身、経営者ですが、投資家視点で見たときに、キミは経営者なのになぜ経営をせず、現場で働いているのかね?

もし、私の会社の株主にこう言われたら…(株主は私なので言われませんが)
もっともっとスタッフに任せるべき仕事があることに気がつきます。

わたしは、株式投資を経営者目線で見ています。
会社に利益が出ているのに無配当の会社があります。
事業の先行投資のため、配当をしないという理由のようですが、こんな言葉を吐く経営者。
私は信用する事ができません。

人の金で事業をしていて、利益が出たのにお礼もしないという価値観。
理解できません。

株式投資において私の判断はシンプルです。
配当利回りが良いか悪いかです。

配当利回りが低い株は割高。
高い株は割安。
割安なら仕入れるという事です。

商売の鉄則、安く仕入れて高く売る。

利回りが高い株は、売らずともそのまま所有していれば資金を回収できますからね。

損切りは必須のように書いている人がいますが、私は反対です。

確かに倒産しそうな場合は損切りしてでも売却しますが、ほとんどの場合は「短期的に損している」状態です。
短期的な損を我慢できないのは、持っている資金に余裕がないという事。
寝かす金がないことを意味します。

経営者目線でも、赤字の事業は見切る事が重要です。
しかし、多少の利益が出ているのなら、その事業の成長を見守って良いと思います。

配当の話に戻りますが、高配当の株を買っておけば、短期的な損得に振り回される必要はありません。

多少株価が下がっても、配当さえ入ればそれで良いのです。

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