ノウハウ不要、初期費用不要の塾ビジネス検証

ネットで起業や投資に関する記事を書いているせいか、ディスプレイ広告にいろいろなビジネス、投資の広告が表示されます。

ある時、「講師採用なしで塾経営、未経験のあなたも塾長に」という広告が表示されました。
30万円で塾が開業できる。

怪しい。。。

塾を開業するのに、講師も不要、経験も不要なんて。

30万円で本当に塾開業可能なのか?

更に怪しいのが、初期費用、加盟金、システム導入費もゼロ。
この会社のキャッシュポイントは、システム使用料であることはすぐに分かりました。

そこで稼がないと他に稼ぐところありませんからね。

初期費用の中に、開校サポート研修受講料として30万円とありました。
これが30万で開業できるという根拠なのでしょう。

具体的にシステム利用料が書いていなかったのですが、収支モデルが記載されていたので、そこから推測することにします。
このサイトによれば、生徒が30人でスタッフの雇用を無しにした場合と、スタッフ1人を雇用した場合の事が書かれています。

気になる収支

【生徒30人、スタッフゼロの場合】つまり、経営者が張り付いているモデルですね。
年商:990万
ということは、生徒一人が払うコストは、月額2.75万円という事になります。

開業用のサイトではなく、生徒用の募集サイトを見ると、小中高コースの月謝は1万円となっています。
???どういう事だろう。
自宅学習でも同じ金額になっている。

もしかして、自宅学習が1万円で、塾受講は別なのか?
良くわからない。

収支計算に戻ります。
サイトによると
広告費年額72万
家賃年額96万(月額8万円?そんなんでいいのか?)
その他154万
合計322万

粗利668万(990-322)つまりこれが経営者の所得ってことです。

肝心のシステム利用料

システム利用料は?
記載がありませんでした。
おそらくその他の154万円がシステム利用料でしょう。
水道光熱費や通信費が入っていないのでこれも、「その他」入りだと思われます。

水道光熱費を月額3万円として計算すると年間36万ですから、差引118万
一人当たりの月額システム利用料は3,280円と試算できます。

本当かな。。。

ちょうど自宅の近くで開業セミナーがあるので参加することにしました。

基本的にこのビジネスモデルは、コンテンツさえ作ってしまえば、あとはお金をどんどん刷るようなもの。
利用者が大きくなればなるほど、制作コストは下がりますからね。

問題は、このサービスで提供したコンテンツをみんなが受講してしまった場合、相対的な成績は上がらない。という事です。
同じシステムを使う他の塾と差別化を図るためには、他の何かと掛け合わせてやるのが一番いいですね。

いい考えが閃きました!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です