貯金は安全な資産か?

貯金なんて、情報弱者のやることです。
というと、過激に聞こえるかもしれません。

複数の資産形成を検討した結果、貯金が良いという判断をし、貯金している人は良いのですが、皆無だと思います。
多くの人が、「貯金が安全だから」という安直な考えで貯金をしていると思われますが、それこそが情報弱者と言われる原因です。

今回は、貯金について管理人の考えを書きますね。

何故、貯金が好まれるか

日本の国は、お金の教育をしません。
わざとしないのです。
日本人がお金の知識を得ると、政府も企業も困るからです。

日本経済の為には、消費が最重要課題。
消費者が無駄な消費をすれば、するほど、企業が儲かり、個人の消費が増加し、また国の税収が上がる。

テレビCMを見ていれば分かりますが、経済的知識に乏しい情報弱者の消費者を煽って、必要のない商品を買わせようと躍起になっています。

できるだけ消費してほしい日本国。

しかし、戦争経験者である高齢者は、悲惨な過去を知っています。
第二次世界大戦で負けた日本は、破たんを避けるために、国民の財産に課税をしました。
その名も財産税。
税率は最低25%から最高で90%と14段階で設定されました。

泥棒みたいな課税です。

また、先の戦争によって、食べるものも着るものも不十分な時代ですから、高齢者は、無駄を避け、貯蓄に励む習慣が意識に刷り込まれています。

話は、逸れましたが、消費しないなら、貯蓄してほしい。
これが国の政策。

今、誘導してきた消費促進政策が行き詰まり、次の政策が実施されています。
相続時精算課税なんて、その最たるもの。

老人が持っている財産を若い世代に移行させるもの。

若い世代は、ボンボン消費しますからね。

消費>貯金な訳です。

何故、日本の政策が、貯蓄なのかというと、政府としては、消費を打ち出せない事情があります。
「貯金せずに、どんどん無駄遣いしましょう!」なんて口が裂けても言えないじゃないですか。

先進国は、投資が当たり前ですが、日本はそうではありません。
国民の目が投資に行くと、消費をするおバカが少なくなってしまいます。
これは日本の国も企業も困る。

そこで、消費>貯金>投資
となる訳ですね。

長くなりましたが、日本人にお金の知識を植え付けることはせず、蓄え=最高という誘導をしているのです。

「投資は、損するかもしれないので危ない」という意識付けも洗脳の一種と言えます。

日本円大いなる誤解

例えば、毎月1万円を100回積み立てれば100万円貯まります。

では、お聞きします。

その100万円の価値は変わることはないでしょうか?

「100万円は100万円じゃん」と思った方は、注意です。

例えば、1ドルが100円としましょう。
1か月後1ドルが80円になった場合どうなるでしょうか?

あなたの100万円は、100ドルから12,500ドルになります。
何もしていないのに、あなたの100万円は2,500ドル分価値が上がったことになります。

逆に、1ドルが100円から120円になったとします。
あなたの100万円は、8,333ドルになります。
何もしないのに、あなたの100万円は1,667ドルほど価値が下落したことになります。

このように書くと、「私は、海外旅行なんていかないから大丈夫」という意見が出るかもしれません。

しかし、国内にいても、為替の影響は受けます。

日本は、資源を輸入に頼っています。
原油や食料など多岐に渡りますよね。

あなたが日本からでなくても、ガソリンや、輸入の食材は上がったり下がったりしている訳です。

つまり、100万円の価値は、一定ではなく変動していることになります。
絶対的価値ではなく、相対的価値ということですね。

この「通貨は絶対的価値ではなく、相対的価値」ということがとても重要です。

日本は、この先、国力が衰えます。
人口減少が続くにも関わらず、外国からの移住は推進しておらず、鎖国時代が続いているといっても過言ではありません。

長期的に見れば、円安トレンド。
1ドル300円になってもおかしくありません。

100万円が実質33万円程度の価値になっても不思議ではないという認識が必要です。
従って、貯金だけではあなたの財産は担保されない。ということです。

あなたの貯金の価値は保証されていない

前述した通り、日本円は絶対ではありません。
この先、インフレになって、貨幣価値が下がる可能性も、デフレになって貨幣価値が上昇する可能性もどちらも考えられます。
どちらになるか?が問題ではなく、「どちらになっても大丈夫」という状態にすることが重要です。

例えば、借金はインフレに強く、デフレに弱いと言えます。
理由は分かりますか?

インフレは借金を実質的に減少させ、デフレは借金を増大させます。
このことは、常識ですが意外と知られていません。

平成2年にバブルが弾けて、株や不動産の価格は下落しました。
この記事を書いている時点の日建平均株価は、19,007円ですが、バブルの最高は38,915円。
同じ日本円ですが、現時点の19,007円とバブル時の38,915円は同じ価値だということです。
つまり、現金の価値が二倍になったということです。

変動対応型資産形成

ここまでお読みいただいた方は、「ではいったいどうすれば良いのか?」という疑問を感じると思います。
望んでも、望まなくても自分の資産価値は変動する訳ですから、逆に言えば、変動することが当たり前。だと思えば良いのです。

変動対応型資産形成とでも言えば良いでしょう。

円安、円高、インフレ、デフレ。
それぞれの局面で強い財産を組み合わせるのです。
例えば、不動産はインフレに強いですが、デフレには弱いです。
日本円は、デフレには強いですが、インフレには弱いです。
どんな経済状況下にあっても自分の資産を守ることが大切です。

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