人の時価

例えばある資産家の資産が1億円だとします。
この資産が3%の利息などを生み出すとします。つまり300万円ですね。
そしてこの資産家が年間に得る年金などが、200万円だとしましょう。

この資産家が1年間で得るお金は、合計500万円になる計算です。

ということはこの資産家は1年で500万円ものお金を生み出したと言えます。

ある青年が一生懸命働いて年間250万円の給料を手にしたとしましょう。
この青年は、1年で250万円のお金を生み出したという事になります。

さて、この資産家と青年。
どちらも同じだけの時間を使いましたが、生み出されたお金の絶対額は全く違います。

資産家は青年よりも多くのお金を生み出した分、納める税金も高くなります。

納税の多寡に関係なく、しかし、道路を普通に歩くことはできます。
病気になって治療を受ける時の自己負担割合も同じです。

さて何故でしょう?

「たくさん稼いでいるから」という回答は正しくありません。

前置きが長くなりましたが、本題に入りましょう。

この資産家の1時間当たりの価値と青年の1時間当たりの価値は同じでしょうか?

生み出すお金の分だけ価値は違います。

資産家にとっての時間の価値、つまり時価年間500万円。
青年にとっての時間の価値、つまり時価年間250万円にしかなりません。

時間は誰にでも平等ですが、時価は違うのです。
今回は理解しやすいように極端に話ました。

これは資産家と青年だけの話ではなく、上司と部下、友達同士でも同じ事が言えます。

人と会う事、人と電話で話す事、ラインでやり取りすること。

全て相手の時間を奪う事です。

時価を意識してコミュニケーションを取らないと相手に失礼です。
相手の時間を奪う事は、相手からお金を奪っている事と同じですからね。

どんな相手であれ、相手の時間をいただくのであれば、相手に利益を提供できるような意思、行動をとるのか筋というものです。

投資家にしても、事業家にしても、時間の大切さを知らぬものはいません。

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