日産自動車カルロスゴーン氏逮捕株価はどうなる?

日産自動車のCEOカルロスゴーン氏が逮捕されました。金融商品取引法違反の疑いです。
詳細は、他のサイトでマスコミが報道しているので割愛しますが、有価証券報告書に自らの所得を5年間に渡り50億円過小に申告していたそうです。
日産自動車

上場会社はその決算を公開する義務があり、その中の資料で約99億9800万円の報酬だったにもかかわらず、計約49億8700万円の報酬と記載したのです。

この有価証券報告書は株式投資を行おうとする投資家が指標にする書類です。
1株当たりの資産、利益なども算出することができます。

従って、実際の会社の収益を50億円程多く見せかけたということになります。

興味深いのは、所得税法違反では逮捕されていないという点です。
役員報酬を少なく申告しているなら、個人の所得税も脱税したことになりますので、当然訴求されるはずです。

しかし、マスコミの報道によれば金融商品取引法違反のみですから。推測するに個人の所得の申告はしていたという事になります。

問題なのは、監査。
一定の法人は監査法人に監査を委託しています。

通常この監査で不正が発覚します。
ではなぜ、見抜くことができなかったのか?

日産自動車の監査は新日本監査法人という法人が請け負っています。
これでピンと来た人は鋭いです。

東芝の粉飾決算にもかかわっていた監査法人です。

この一連の流れを見ていると、意図的に組織的に仕組まれていたのではないかと推測することができます。

さて、日産自動車。
これからどうなるでしょうか?

もちろん、このサイトは投資等お金のことをかいているので、株価を中心に書きます。
短期的には株価は暴落でしょう。

一応調べてみました。
19日の終値は1,005.5円。

今8時45分現在での板を見ると850.5円で寄っています。
15%程下落しています。

全貌が見えて来るまで弱含みでしょう。

ゴーン氏の退任は避けられないでしょうから、中長期的な視点で見れば株はもどしてくるのではないかと私は思います。
というのも、ゴーン氏は元々コストカットの為に就任してきて、ほぼやりつくしたからです。

そして問題は、ゴーン氏の報酬。
年間20億円です。

世界3位の自動車メーカーであるトヨタ自動車。
豊田章男社長の報酬は基本報酬は9,900万円、賞与は2億8,000万円。

あまりにもかけ離れすぎだと思いませんか?

時期CEOの報酬がいくらになるかは不明ですが、ゴーン氏と同じということはあり得ないと思います。
もっとも、日産自動車の利益は2,500億円もありますのでCEOの報酬が20億円あっても全体としては影響は限定的ですが、世間並の報酬になれば投資家の見る目も変わるかもしれませんが。

底値を拾ってみたいと思います。